センター英語対策はコスパの良い勉強法で!参考書はこれだけ完璧にすればOK

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センター英語の対策として、文法に力を入れる高校生が結構いますが、それは一番やっちゃいけない勉強法です。
受験英語に関しては、本当に勘違いしている人が多いんですよねー。
塾の面談でも毎回この話をするんですけど、毎回ビックリされます。
ここで解説している勉強をちゃんとやっていけば、センター英語は8割くらいで安定すると思うので、安心してじっくりと読んでいってください。
要点はこんな感じです。
- 文法は基本中の基本だけ
- センターレベルまでの英単語を一気に詰め込む
- 英文読解に時間を費やす
- 精読→速読→演習の3ステップ
それではさっそく解説していきましょう。
Contents
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センター英語は絶対に文法に力を入れるな
『センター英語で一番やっちゃいけないこと!』
センター英語の対策として、
- NEXTAGE
- Vintage
などの分厚い文法書を、ひたすら暗記しようとする高校生はめっちゃ多いです。
でもこれは、センター英語対策としては一番やっちゃいけない勉強法です。
少なくとも、センター英語で8割取れていない人がやるべき勉強じゃありません。
文法問題の配点は恐ろしいほど低いです。
200点中、40点程度しかありません。
そして分厚い文法書に載っている文法のほとんどは、長文の中で登場しません。
センター英語、そして中堅国公立の入試英語程度なら、基本中の基本の文法だけで十分読めちゃいます。
受験業界では有名な話ですが、
「文法で満点取るよりも、長文で満点取るほうがはるかに簡単」と言われています。
センター英語長文の文法なんて、それくらいのレベルなんですよね。
ここを多くの高校生が勘違いしています。
センター英語対策では、文法に力を入れてはいけません。
基本中の基本の文法だけサクッと詰め込んで、さっさと英文読解の練習移ることが最重要ポイント。
そして読解問題で満点を取ることを目指しましょう。
センター英語は「アメリカの小学4年生なら満点取れるテスト」だそうです。
つまり、英文さえ読めれば満点取れるんです。
センター英語、受験英語では、とにかく英文読解に全力を注ぐこと。
これが鉄則中の鉄則です。
センター英語の文法は基本中の基本だけで十分
『文法なんて基本中の基本だけで十分だよ!』
身につけるべき文法はこれだけ!
英文読解の練習に入る前に、さすがに最低限の文法知識は頭に入れておく必要があります。
身につけるべき基本文法はこちら。
- 基本5文型
- 時制
- 助動詞
- 受動態
- 疑問詞
- 命令文
- 不定詞
- 動名詞
- 分詞
- 分詞構文
- 関係代名詞
- 関係副詞
- 比較
- 仮定法
「うわぁ、多い」と思ったかもしれませんし、「案外少ないじゃん」って思ったかもしれません。
ぶっちゃけ、かなり少ないです。
毎日2時間やれば、2週間くらいで一通り詰め込むことができる程度の量です。
オススメ教材:大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編
これ一冊で、中1~高2レベルまでの基本文法がすべて身につきます。
高校1年生が読んでも、全部すんなり理解できます。
英文読解に必要な文法に関しては、この一冊で十分です。
そのかわり、この一冊を完璧に頭に叩き込んでください。
詰め込んだ文法を英文読解で生きた文法へ
叩き込んだ文法は、英文読解の練習の中で何度も何度も登場します。
ですから英文読解の練習に移ることができれば、それだけで文法の復習を繰り返すことになります。
本当に何度も同じ文法が登場するので、文法の使い方やが感覚的に理解できるようになるでしょう。
まずは文法を徹底的に叩き込む。
叩き込んだ文法を、英文読解を通して生きた文法へ変えていく。
この流れを意識しましょう。
補足:分厚い文法書の文法は「文法問題用の文法」
批判している「分厚い文法書」に関しての補足です。
センター英語は長文問題でどれだけ取れるかが肝心でした。
繰り返し言っている通り、センターレベルの長文なら基本文法だけで読破できます。
NEXTAGEやVintageなどの分厚い文法書に載っているのは、いわゆる「文法問題用の文法」だと思ってください。
長文ではなかなか出てこないような文法が、大量に載っているんです。
もちろん、文法問題を取るためだったら、分厚い文法書が必要になってきます。
だけど今じゃないんです。
いくら完璧にしたところで、取れる点数は40点なので。
分厚い文法書は、長文で満点取れるようになってから着手してください。
長文対策だけでセンター英語なら8割取れます。
センター英語レベルの単語を一気に入れる
『ぶっちゃけ、単語の暗記が一番シンドイ。ここを乗り越えたら後からかなり楽になる!!』
学校の英単語帳で十分
文法とほぼ同時並行で、センターレベルまでの英単語を押さえていきましょう。
よく「オススメの英単語帳は何ですか?」と聞かれますが、基本的には学校で使っている単語帳で十分です。
学校の単語帳が肌に合わなかったり、モチベーションが上がらないようなら、そのときに別の単語帳を買えばOKです。
一応、うちの塾ではシステム英単語Basicをオススメしています。
システム英単語Basicに収録されている英単語を全部暗記すれば、センター試験に出てくる英文は全部和訳できるようになるので。
オススメ教材:システム英単語Basic
1単語につき1つの意味でOK
センター英語であれば、1単語につき1つの意味を覚えれば十分。
単語の持つ「英単語のニュアンス」が分かればバッチリです。
ニュアンスさえ分かっていれば文脈からある程度正しい意味を判断できますし、それっぽい訳をイメージすることができます。
もちろん単語帳に載っている意味すべてを覚えた方が良いに決まってるんですが、優先順位はそんなに高くありません。
10単語の意味すべてを暗記するよりも、100単語の意味をひとつずつ暗記した方が圧倒的に役立ちます。
センター英語は『英文読解』に時間を費やす
『基礎文法を完璧に習得し、基礎単語もそれなりに(5割以上が目安)入ったら、さっさと英文読解の練習に移りましょう!』
英文読解力を上げる3STEP
英文読解力を上げるためには、
- 精読
- 速読
- 演習
の3ステップを意識してください。
このステップを無視して英文読解の練習をしても、センター英語の点数は面白いように伸びません。
それくらい重要なステップなので、今すぐ「精読(せいどく)、速読(そくどく)、演習(えんしゅう)」と10回くらい音読して、この流れを頭に叩き込んでおいてください。
精読
精読とは字の通り、『精密に読む』ということ。
一文にどれだけ時間をかけてもいいから、とにかくじっくりと和訳する練習のことを意味します。
英語の勉強において一番時間をかけるべき勉強であり、最低でも半年間は精読の練習に時間を費やしたいところ。
精読練習には必ず、「精読用の教材」を使うようにしましょう。
普通の問題集や参考書と違い、品詞分解や英文の構造などが分かりやすく解説されている教材です。
精読のゴールは、「単語帳さえあればどんな英文でも和訳できる」という状態です。
どんなに複雑な英文でも、じっくりと読み込めば構造は読み取れる、というレベルを目指しましょう。
ちなみに精読の段階では、解説される文法や構造自体を暗記する必要はありません。
多くの英文に触れて、英文の構造を読み取ること自体に慣れていくことが一番の目的です。
オススメの精読教材は以下の3冊(易しい順)です。
オススメ教材①:入門英文解釈の技術70
オススメ教材②:ビジュアル英文解釈PART1
オススメ教材③:基礎英文問題精講
この3冊の英文を徹底的に精読すれば、センターレベルはもちろん、中堅国公立レベルの英文ならほとんど和訳できるようになります。
速読
「どんな英文も時間をかければ読める」という状態になったら、次は読むスピードを上げていきましょう。
いわゆる「速読力」です。
当たり前ですが、時間をかけて読めないものを速く読めるわけがありません。
にも関わらず多くの高校生が、精読をすっ飛ばしていきなり速読の練習から入ります。
速読力は精読力ありき。
このことを忘れずに、最初は地道に精読の練習を積んでいきましょう。
英文における「速読」とは、日本語を読むのと同じくらいのスピードで英語が読める、程度のものだと思ってください。
速読力を上げるには、日本人特有のいわゆる「戻り読み(返り読み)」から、英文を前から順に読んでいく「英語読み」を身につけることが最重要ポイントです。
- サイト・トランスレーション(英文を前から順に読んでいく)の練習
- 音読
- オーバーラッピング
- シャドーイング
といった勉強法を駆使して、英語読みの習慣を定着させましょう。
特に音読は、強制的に英語読みを行うことになります。
なぜか音読を軽視している高校生が多いですが、音読を習慣にしている人とそうでない人とでは、英語力に露骨な差が生まれます。
ちなみに、精読のときから「触れる英文すべてを音読する」という習慣があれば、精読の練習の時点で速読力も自然と向上していきますよ。
オススメ教材①:キムタツ式 英語長文速読特訓ゼミ 基礎レベル編
オススメ教材②:キムタツ式 英語長文速読特訓ゼミ センターレベル編
オススメ教材③:速読英熟語
演習
正確に、速く読めるようになったら、いよいよ実践的なテクニックを身に着けていきます。
これも多いんですが、精読も速読も露骨に練習せず、いきなりテクニックを習得しようとする人がいます。
テクニックという響きは魅力的なんですが、「制限時間内に英文の内容がある程度理解できる」というレベルでないと、テクニックなんて使いようがありません。
精読、速読、演習の3ステップを今一度頭に叩き込んでおいてくださいね。
なんやかんや、入試に出てくる英文の量はかなり多いです。
それなりの速読力があったとしても、制限時間内に完璧に意味を理解するのは難しかったり、センター試験特有の「ひっかけ」にまんまとひっかかることもあります。
そういった注意点を知っておき、あらかじめ対策を習得しておくことで、センター英語の得点が最大化します。
精読、速読が完成したら、最低でも1冊、センター英語のテクニック本を読み込んでおきましょう。
オススメ教材:センター試験英語読解の点数が面白いほどとれる本
あとは過去問や模試を活用して、実践演習をひたすら積んでいくのみ。
精読力と速読力を身につけた上でテクニックを駆使すれば、センター英語の長文問題程度なら誰でも満点が狙えます。
- 文法は基本中の基本だけ
- センターレベルまでの英単語を一気に詰め込む
- 英文読解に時間を費やす
- 精読→速読→演習の3ステップ
この要点をしっかりと意識して、コスパの良いセンター英語対策をしていきましょう。
センター英語対策のオススメ参考書まとめ
『最後に、本文中で紹介したオススメ教材をまとめて紹介しておきます!』
文法
- 大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編(東進ブックス、大岩秀樹)
単語
- システム英単語Basic(駿台文庫、霜康司&刀祢雅彦共著)
- システム英単語(駿台文庫、霜康司&刀祢雅彦共著)
精読
- 入門英文解釈の技術70(桐原書店、桑原信淑著)
- ビジュアル英文解釈PART1(駿台文庫、伊藤和夫著)
- 基礎英文問題精講(旺文社、中原道喜著)
速読
- キムタツ式 英語長文速読特訓ゼミ 基礎レベル編(旺文社、木村達哉&マーク・ピーターセン共著)
- キムタツ式 英語長文速読特訓ゼミ センターレベル編(旺文社、木村達哉&マーク・ピーターセン共著)
- 速読英熟語(Z会、温井史朗著)
演習
- センター試験英語読解の点数が面白いほどとれる本(中経出版、竹岡広信著)