恐怖!受験英語の文法は勉強法をミスると致命傷だぞ

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大学受験で英語を勉強するのであれば、「文法」の勉強法には気をつけましょう。
受験英語には、
- 読解用の文法(基礎文法)
- 文法問題用の文法
の2種類があります。
後者の「文法問題用の文法」を必死になって勉強する受験生は多いですが、それは非常にコスパの悪い勉強。
場合によっては、大学受験全体における『致命傷』になりかねません。
というわけで今回は、「本当に受験英語で得点するため」の、文法の勉強方法について解説します。
Contents
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受験文法の勉強は2回に分ける
文法の勉強は「最初」と「最後」の2回に分けるべし!
まず結論。
文法の勉強は、
- 受験英語を勉強しはじめる初期
- 長文演習が完成した後
の2回のタイミングに分けましょう。
ようは「最初」と「最後」の2回です。
受験英語を勉強しはじめる初期
最初は「読解用の文法」をサクッと習得しよう!
「本格的に受験英語やってくぞ!」と意気込む最初期は、真っ先に「読解用の文法」を勉強していきましょう。
ここで多くの受験生が、「Nextage」や「Vintage」といった、分厚い文法書に手を出しますが、これはNG。
悪手中の悪手です。
最初からそんなに分厚い文法書の知識は必要ありません。
言うなれば「オーバーワーク」というやつです。
このタイミング(最初期)で習得すべきは、「読解用の文法」であり、「基礎文法」で十分。
具体的には、以下の文法の「基礎中の基礎」を押さえておけばOKです。
- 基本5文型
- 時制
- 助動詞
- 受動態
- 疑問詞
- 命令文
- 不定詞
- 動名詞
- 分詞
- 分詞構文
- 関係代名詞
- 関係副詞
- 比較
- 仮定法
オススメ教材と使い方
最初の文法の勉強でのオススメ教材は、『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』です。
この1冊に中学1年生~高校2年生までの基礎文法が、一通り網羅されています。
英語が苦手な人でもとっつきやすい解説がポイント。
それでいて1日2~3時間集中して取り組めば、2週間くらいで終わる軽さもGOOD。
0講~25講の全26単元構成となっており、各単元ごとに5題のチェック問題(0講のみ15題)があります。
チェック問題を理解するために、各講座があるという感じ。
最終的に、
- すべてのチェック問題が完答できる
- すべてのチェック問題の解説ができる
ようになればクリアだと思ってください。
各単元の内容を、隅から隅まで暗記する必要はありません。
クリア基準はあくまでも「チェック問題を完璧に理解したか否か」です。ぶっちゃけ、最初に無理やり暗記したとしても、使わなければあっという間に忘れますし。
大事なことなのでもう一回繰り返しますね。
『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』は、チェック問題ができたかどうか、が最重要です。
チェック問題が完答・解説できれば、各講座の内容を無理して暗記する必要はありません。
全チェック問題が完璧になったら、文法の勉強は一旦おやすみです。
- 読解用の文法(基礎文法)を勉強すべし
- 分厚い文法書はオーバーワーク
- オススメ教材は『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』
長文演習が完成した後
「文法問題用の文法」は、よぉーく考えてからスタートするように!
次に文法の勉強をするのは、かなーーーり後。
具体的には「長文演習が完成した後」。
つまり、「模試などの長文問題で、ほぼ満点が取れるようになってきてから」です。
このタイミングであらためて志望校の傾向をチェックし、「文法の配点もそれなりにある」のであれば、そこで初めてNextageやVintageなどで「文法問題用の文法」を勉強する“選択肢”が生まれます。
「選択肢」と言ったのは、もう少し根深い理由があるからです。
現行の受験英語において、「文問題用の文法」の重要性はほとんどありません。
文法問題の配点は、センター試験でも2割(20点)程度ですし、個別試験にいたっては1割未満の大学も珍しくない。
「文法問題用の文法」はコスパが悪い
つまりですね。
必死こいて「文法問題用の文法」を勉強したところで、せいぜい20点~40点くらいの得点にしかならない、というわけです。
しかも文法問題で満点を取るのは、長文で満点取るよりも数倍難しい。
これは、受験業界の一種の常識です。
とすると、「文法問題用の文法」を必死で勉強したとしても、全体の合計点は10点~20点くらい上がれば良い方でしょう。
っていうくらい、「文法問題用の文法」に時間を費やすのはコスパが悪いんです。
それだけ点が取りにくいんだったら、無理して難しい文法を詰め込むよりも、他科目の勉強をした方が伸びしろがありそうなものですよね。
だから、長文演習が完成した後には、「文法問題用の文法」を勉強する”選択肢”が生まれるだけ。
他科目との
- 優先順位
- 兼ね合い
- 伸びしろ
などを比べたうえで、「文法問題用の文法」をするべきか否かを考慮しなくちゃなりません。
オススメ教材と使い方
「それでも文法問題用の文法をやるぞ!」と決意した方には、実はNextageもVintageもオススメしていません(笑)
NextageやVintageといった文法書は、ゴリゴリ暗記していく前提の教材です。
どちらかといえば「文法知識が身についている状態で、最後の仕上げに使う問題集」というイメージに近い。
「文法問題用の文法」を習得するのであれば、『大学入試 世界一わかりやすい 英文法・語法の特別講座』を強く推奨します。
満点を取るのが難しいとされる「文法問題用の文法」を、複雑な文法を「暗記」ではなく、「理解」で習得していく参考書です。
理解型の教材なので、「一度定着すれば忘れにくい」という点が最高にGOOD。
単純暗記よりも記憶の抜けが少なくなるので、勉強効率もそれなりに維持できます。
1つの単元に2つの大問があり、それらすべてを完答・解説できるようになるのがゴール。
上で紹介した『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』よりも、問題数もページ数も圧倒的に多い教材なので、一通りマスターするにはかなりの時間がかかります。
Nextage・Vintageなどよりも効率よく勉強できるとはいえ、それでも得点につながるまでには相当な時間がかかるでしょう。
やっぱり「文法問題用の文法」自体のコスパの悪さが気になるところ。
「文法問題用の文法」の勉強をするなら、
- タイミング(長文演習完成後)
- 志望校の傾向(文法問題の配点)
- 他科目との兼ね合い
などを必ず考えてからスタートしてくださいね。
- 文法問題用の文法は、長文でほぼ満点取れるようになってから
- 他科目との兼ね合いを考える
- 文法問題用の勉強はコスパが悪い
- おすすめ教材は『大学入試 世界一わかりやすい 英文法・語法の特別講座』
最後に
最後に、今回の要点をまとめておきます!
- 受験英語を勉強しはじめる初期
- 長文演習が完成した後
- 読解用の文法(基礎文法)を勉強すべし
- 分厚い文法書はオーバーワーク
- オススメ教材は『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』
- 文法問題用の文法は、長文でほぼ満点取れるようになってから
- 他科目との兼ね合いを考える
- 文法問題用の勉強はコスパが悪い
- おすすめ教材は『大学入試 世界一わかりやすい 英文法・語法の特別講座』