【初心者向け】英語のカンタンな品詞分解のやり方をマスターしよう

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英語が苦手な人にとって、「和訳」のハードルは極めて高く感じますよね。
そんな場合はまず、簡単な品詞分解のやり方をマスターしましょう。
今回は、
- 英語の文法はなんとなく分かってきた
- だけど和訳にまだまだ抵抗がある
というあなたに向けて、「簡単な品詞分解のやり方」を解説していきます。
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簡単な品詞分解のやり方
まずは品詞分解のやり方をマスターしよう!
英語の和訳に慣れていない人は、品詞分解するクセを身につけましょう。
「品詞分解」という言葉自体に抵抗がある人もいるかもしれません。
でも大丈夫!
- 動詞
- 前置詞
さえ分かっていれば、すぐに簡単な品詞分解ができるようになります。
具体的な手順は以下の通り。
- まず前置詞句に( )
- V→Sの順でチェック
- できればO、Cのチェックも
今回は1つの例文を使って、具体的に解説していきます。
例文はこちら。
それではさっそくいきましょう!
まず前置詞句に( )
「前置詞+名詞」のカタマリを、『前置詞句』といいます。
たとえば、
- at home(家で)
- of her(彼女の)
- in Japan(日本の中の)
- by train(電車で)
はぜーんぶ前置詞句。
まずは英文に登場する前置詞句を、( )で括ります。
前置詞の直後には名詞が来るので、「前置詞があれば、前置詞句がある」と思って構いません。
(例外がありますが、今は気にしなくてOKです)
で、次が超重要ポイント。
“前置詞句は100%主語、動詞にはならない”んです。
めっちゃ大事なことなので、声を大にしてもう一回言っておきます。
前置詞句は、100%、
主語(S)、動詞(V)にならない。
加えていえば、前置詞句は
- 形容詞的用法(名詞を修飾するはたらき)
- 副詞的用法(名詞以外を修飾するはたらき)
のどちらかになります。
「修飾語」と思っても構いません。
修飾語はあくまでも「文を飾り付ける」ものなので、なくても文章は成り立つんです。
というわけで、前置詞句(前置詞+名詞)には( )をつけて、余計な修飾部分を明らかにしておきましょう。
実際に例文で試してみると、こんな感じになります。
- 前置詞句は100%SVにならない
- 前置詞句は形容詞的用法か副詞的用法のどちらか
V→Sの順でチェック
「S→V」じゃなくて、「V→S」の順で探そう!
前置詞句を( )で括ったら、それ(前置詞句)以外の部分に目を向けてください。
下図の黄色部分が、前置詞句以外の部分になります。
前置詞句は100%主語(S)、動詞(V)にならないので、上図の( )以外の場所(黄色部分)にSVがあるはずです。
Vをチェック
ここでまずは動詞(V)を探すようにしましょう。
例文だと、
こんな感じになりそうです。
動詞(V)っぽいものがいくつかありますが、基本的にひとつの文に動詞(V)は1つしかありません。
うーむ、困った。
と言いたいところですが、
これはbe動詞+過去分詞の『受動態(受け身)』になってるんです。
だからこう書き換えちゃいましょう。
be動詞と過去分詞の間に挟まれた単語(副詞)も、まとめて1つの動詞(V)と捉えてください。
- 前半の「is now regarded」は「今は認識されている」
- 後半の「were rather slight and thought of」は「かなり無視されたし、考えられていた」
という訳になります。
※rather、slightの訳はできなくても気にしなくてOK!どちらも難しい単語なので!
Sをチェック
動詞(V)が見つかったら、動詞(V)の直前の名詞に注目しましょう!
それが主語(S)になります。
前半の主語は「Paul Cezanne=ポール・セザンヌ」です。
「Paul Cezanne」が「is now regarded(今は認識されている)」しているんですね。
つまり、「ポール・セザンヌは、今は認識されている」んです。
どう認識されているのか、ってのが以下の文に続いているんです。
後半の主語は「his paintings=彼の絵」です。
「his painting」が「were rather slight and thought of(かなり無視されたし、考えられていた)」していたんです。
つまり、「彼の絵はかなり無視されていたし、考えられていた」ってわけですね。
どう考えられていたかってのが、以下の「as naive=素人として」で説明されています。
※naive=素人の訳はできなくてOK!普通は知らない単語です!
最初に動詞(V)を探した理由がこれ。
今回の例文は比較的簡単なんですが、もう少し複雑な英文になってくると、もっとたくさん名詞が登場します。
そうなると、主語(S)を一発で見つけるのがとても難しくなるんです。
だから最初に動詞(V)を確定しておいて、その直前の名詞を探す。
「V→S」の順番で探すのがポイントです。
できればO、Cのチェックも
最初は無理してOCまでチェックしなくてOK!
今回の例文では無いんですが、できれば目的語(O)や補語(C)にもチェックを入れるようにしましょう。
だだ主語(S)や動詞(V)と比べると、重要性はやや落ちます。
どれが主語(S)、動詞(V)なのか分からなければ、100%和訳できません。
ですがどれが目的語(O)、補語(C)か分からなくても、SVさえ分かっていれば雰囲気で和訳できることも多いです。
なので品詞分解に慣れないうちは、SVの発見さえ確実にしておけば大丈夫です。
慣れてきたら少しずつOCにもチェックしていきましょう。
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最後に
最後に今回の要点をまとめておきます!
- まず前置詞句にチェック
- V→Sの順でチェック
- できればO、Cのチェックも
- 前置詞句は100%SVにならない
- 前置詞句は形容詞的用法か副詞的用法のどちらか
以下の記事で、今回の例文を利用した和訳のコツを解説しています!