「入試の核心」と「プラチカ」どっちを使えばいいのか問題に終止符を

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数学の応用力をつける参考書として、
- 入試の核心シリーズ
- プラチカシリーズ
のどちらを使うか悩む受験生は多いです。
どちらも優れた問題集なので、どちらもやるに越したことはありません。
ただ「時間的にどちらか一冊だけしかできない」という場合は、「入試の核心」をオススメします。
以下、詳しい理由を解説していきます。
Contents
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「入試の核心」と「プラチカ」の違い
コンパクト&解説がわかりやすいのは「入試の核心」だ!
「入試の核心」も「プラチカ」も実際の入試問題を抜粋しているため、問題の質自体に大きな違いはありません。
違いはズバリ、
- 問題数
- 解説
の2点です。
両者の特徴を先に述べておくと、
- 入試の核心は「コンパクト」で「解説がわかりやすい」
- プラチカは「網羅性」があって「解説がサッパリ」
といった感じです。
問題数の違い
入試の核心の問題数は、
- 理系標準編:150問
- 文系:100問
です。
それに対してプラチカの問題数は、
- 理系ⅠA・ⅡB:約150問
- 理系Ⅲ:約80問
- 文系ⅠA・ⅡB:約150問
となっています。
理系プラチカに関しては、そもそも「ⅠA・ⅡB」と「Ⅲ」が分冊。
両方合わせれば、理系プラチカの問題数は230問ほど。
つまり、
- 理系×入試の核心=150問
- 理系×プラチカ=230問
- 文系×入試の核心=100問
- 文系×プラチカ=150問
となります。
理系・文系どちらも、入試の核心の問題数の方が少ないですね。
入試の核心は問題数が少ない分、より重要度の高い問題が集約されています。
問題の網羅性は、問題数が多い分プラチカの方が上です。
解説の違い
続けて解説の違いについて。
まず前提として、入試の核心もプラチカも応用問題集です。
「チャートなどの基礎例題はすべて瞬殺できる」というレベルでの使用を想定しているので注意。
入試の核心の解説は、
- 考え方(思考のきっかけ)
- 解答(実際の解答例)
- Process(思考の手順)
- 核心はココ!(最重要ポイント)
という4つが、シンプルにまとめられています。
「解答」自体を、「考え方」、「Process」、「核心はココ!」で解説してくれるイメージ。
ひとことで言うなれば、「わかりやすい解説」でしょう。
それい対してプラチカの解説は、「解説」というよりも、「模範解答」です。
解答の大部分を「自分で読解」しなければならないので、人によっては「わかりやすい解説」とはいえないでしょう。
どちらかといえば「サッパリとした解説」です。
ただ入試の核心よりも、解答そのものがていねいに書かれており、別解が用意されている問題も多数存在します。
「数学が得意だ!」という人であれば、問題なく読み進められる解説(解答)です。
基本的には「入試の核心」でOK!
「どちらか一冊」なら入試の核心で!
- 入試の核心は「コンパクト」で「解説がわかりやすい」
- プラチカは「網羅性」があって「解説がサッパリ」
という特徴を踏まえた上で、「どちらか一冊」をオススメするなら、『入試の核心』です。
『理系数学 入試の核心 標準編』
『文系数学 入試の核心』
問題集選びの優先順位としては、「解説のわかりやすさ」が何よりも重要。
数学に必要な思考力は、
- 問題の試行錯誤に時間をかけて
- わかりやすい解説で深く理解する
という流れによって効率よく身につくんです。
この流れに乗るためには、「解説の読解自体に時間がかかる」という問題集は不向き。
というわけで、「入試の核心」か「プラチカ」のどちらか一冊を使うなら、
- 理系なら『理系数学 入試の核心 標準編』
- 文系なら『文系数学 入試の核心』
をオススメします。
入試の核心をやり込んで、全問題の
- Process
- 核心
を頭に叩き込みましょう。
これだけで中堅国公立レベルの数学に十分太刀打ちできます。
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理系で演習を積みたい場合は「プラチカⅢ」を追加
「入試の核心」の後は「プラチカⅢ」へ接続しよう!
- 理系
- 『理系数学 入試の核心 標準編』が完璧
- まだ時間に余裕がある
という場合には、続けて『プラチカⅢ』を追加しましょう。
『理系数学の良問プラチカ 数学3』
数Ⅲの問題が約80問収録されており、ほぼすべてが難関大の過去問なので、理系入試の補強教材として最適です。
プラチカの弱点(というより特徴)でもある「サッパリとした解説」も、入試の核心が完璧になっていればスラスラと読解できるでしょう。
プラチカに関する補足
補足ですが、『プラチカⅠA・ⅡB』の難易度と、『プラチカⅢ』の難易度は大きく異なります。
たとえ「青チャート→プラチカⅠA・ⅡB」と順調に進んでいたとしても、プラチカⅢで急激にストップがかかることは珍しくありません。
というか、ほぼ確実にプラチカⅢで足止めを喰らいます。
ですから「入試の核心ではなくプラチカを使いたい!」という場合でも、『プラチカⅢ』に入る前のクッション教材を入れておきたいところ。
クッション教材としては、やはり『理系数学 入試の核心 標準編』の数Ⅲ部分がベターでしょう。
- プラチカⅠA・ⅡB・とプラチカⅢの難易度は大きく異なる
- プラチカルートでも、プラチカⅢの前にクッション教材を
多くの人に関係のない「入試の核心 難関大編」
ところで、「入試の核心 標準編が終わったら、そのまま難関大編でいいんじゃないの?」と思うかもしれません。
これも要注意ポイント。
『入試の核心 難関大編』は異次元レベルの難しさなんです。
いくら数学が得意だという人でも、1問ごとに心がバッキバキに折れるレベル。
あまりにもできなさすぎて、自信を喪失するかもしれない、というレベルです。
東大や京大、早慶などの「超難関大」を受験しない限り、開く必要のない問題集でしょう。
『理系数学 入試の核心 難関大編』
- 「標準編→難関大編」はNG!
- 入試の核心 難関大編は異次元レベルの難しさ
- 「入試の核心→プラチカⅢ」のルートで行くこと
最後に
それでは最後に今回の要点をまとめておきます!
- 入試の核心は「コンパクト」で「解説がわかりやすい」
- プラチカは「網羅性」があって「解説がサッパリ」
- 理系
- 『理系数学 入試の核心 標準編』が完璧
- まだ時間に余裕がある
- 「標準編→難関大編」はNG!
- 「入試の核心 難関大編」は異次元レベルの難しさ
- 「入試の核心→プラチカⅢ」のルートで行くこと