古文長文の読解力を上げる勉強法!おすすめ問題集と参考書と合わせて解説しました

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古文単語、助動詞などの文法までは順調だったけど、長文の読解力がなかなか上がらない。
こう悩んでいる人はもしかして、単語・文法が完成してすぐに長文問題を解いてはいませんか?
単語・文法が身についたからといって、すぐに古文長文が読めるようにはなりません。
古文の読解力を上げるためには、長文問題の前にもう1クッション、「読解力を上げるための勉強」が必要なのです。
というわけでこのページでは、「古文長文の読解力を上げるための勉強法」を、おすすめ問題集・参考書とあわせて解説していきます。
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古文長文の勉強法
古文の読解力は「学んで」から「練習」する!
古文の読解力は、
- 古文の読解方法を学ぶ
- 長文の中で読解練習する
の2段階に分けて上げていきましょう。
最初に読解方法をサラッと頭に叩き込んで、次に長文の中で実践しながら定着させるイメージです。
なお、古文の長文読解の勉強に移る前に、下記の質問に答えてみてください。
- 古文の単語帳は1冊以上終わっていますか?
- 助動詞の活用表(接続・活用・意味)を完璧に書けますか?
- 助動詞の識別方法は学習しましたか?
- 敬語の基礎知識は習得していますか?
以上の質問すべてに、即「イエス」と答えられないなら、古文読解の勉強に移るのはまだ早いです。
まず先に、上のチェック項目に取り掛かりましょう。
助動詞の活用表に関しては、『古文助動詞の活用表の覚え方!暗記と理解の2ステップに分けて暗記しよう』の記事を参考にしてください。
助動詞の識別方法・敬語に関しては、『高校古文の文法を4週間でマスター!おすすめ参考書と流れを3ステップで解説』の方で勉強法を解説しています。
上記の質問すべてに「イエス」と答えられたら、引き続き記事を読み進めていきましょう。
古文の読解方法を学ぶ
古文読解の基礎を学ぼう!
たとえば古文が読みにくい一番の理由は、「主語が欠落しまくっていること」です。
文章の中で「何をしているか」が分かったとしても、「誰がしているか」が分からない。
結局、どんな状況なのか理解できず、混乱することは珍しいことじゃありません。
これに対して
- 「~て」の前後は主語が同じ
という読解方法を知っていれば、欠落している主語を補うことができます。
このように古文には
- 古文ならではの表現や
- それに対する読解方法
が存在します。
そういった古文表現・読解方法を一通り学んでおきましょう。
おすすめ参考書は、『富井の古文読解をはじめからていねいに』です。
「古文単語・文法は一通り覚えたけど、長文がまったく読めない」という人向けて、読解のコツを非常にわかりやすく伝授してくれます。
本書の構成もちょっとしたストーリー仕立てになっており、古文単語・文法が入っていれば、サクサクと読み進めることができるでしょう。
本書の内容がまとめられた小冊子が付属しているので、
- 本書を読まなくても、小冊子に書いてある意味が分かる
レベルになれば完成です。
本書に書いてある内容すべてを「完全に覚える」必要はありません。
学習した読解方法は、この後の「読解練習」で繰り返し使っていくので勝手に慣れていくはずです。
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長文の中で読解練習する
学んだ読解のコツを実践で定着させましょう!
読解方法を一通り理解したら、実際に長文で使って練習していきましょう。
読解練習におすすめの参考書・問題集は、
- 教科書ガイド
- 古文上達 基礎編 読解と演習45
の2つです。
『教科書ガイド』は、教科書本文の品詞分解が事細かに書かれています。
一字一句、もれなく品詞分解されています。
品詞分解への苦手意識があれば、教科書ガイド+教科書の併用がおすすめです。
『古文上達 基礎編 読解と演習45』は、古文長文の問題集です。
教科書ガイドほど品詞分解は細かくありませんが、解説が恐ろしく丁寧でわかりやすい。
品詞分解も「教科書ガイドと比べて少ない」という程度なので、古文に抵抗がないのであれば、こちらで読解練習をスタートしてもいいでしょう。
『教科書ガイド』か『古文上達』。
自分のスタイルに合わせて選んでください。
読解練習に使う教材を用意したら、次の3ステップを1セットとして読解練習を行っていきます。
- 品詞分解
- 現代語訳
- 音読
なお、
- 教科書を使う場合は「一段落」ごとに「品詞分解→現代語訳→音読」
- 古文上達を使う場合は「1単元」ごと「品詞分解→現代語訳→音読」
で進めていきましょう。
ステップ1:品詞分解
まずは品詞分解からです。
書き込み作業になるので、事前に本文をコピーしておいてください。
コピーした本文の横に、
- 品詞(動詞、助動詞、格助詞など)
- 接続(助詞・助動詞の場合のみ)
- 活用形(未然形など)
を書いていきましょう。
書くスペースが狭いと思うので、
- 動(動詞)
- 助(助動詞)
- 未接(未然形に接続)
- 用(連用形)
など、自分なりの略記号を使うといいでしょう。
品詞分解は2~3行ごとに教科書ガイド・解答と照らせあわせてください。
間違っている部分、分からなかった部分は、その都度確認しながら進めていきます。
ステップ2:現代語訳
品詞分解が終わったら、品詞分解した部分の現代語訳を書いていきます。
現代語訳は、ノートなどの別の場所に書きましょう。
現代語訳を書き終えたら、教科書ガイド・解説の全訳と照らし合わせてください。
細かな訳し方の違いは無視してOK。
そもそも古文の文章は、専門家でさえ完全には訳せないといわれています。
文章全体の流れやニュアンス、大意が大きくズレていないかだけ確認を。
訳が大きくズレている箇所があれば、解説を読み込んでおきましょう。
ステップ3:音読
現代語訳が終わって、文章の言ってることが頭に入ったら、続けて本文を音読します。
英語で当たり前のように行っている音読ですが、古文においても音読は超重要。
読み慣れていない文章は、いつまで経っても理解できません。
1つの文章につき最低10回、できれば20回以上音読するよう心がけましょう。
音読する際は、「今読んでいる部分が、どんな訳だったか」をイメージしながら読むように。
音読まで終われば、読解練習1セット終了です。
古文上達を使っている場合は、この直後に設問を解いてみましょう。
「本文が読めれば、問題は解ける」という感覚が掴めるいい機会です。
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最後に
最後に今回の要点をまとめておきます!
- 古文の単語帳は1冊以上終わっていますか?
- 助動詞の活用表(接続・活用・意味)を完璧に書けますか?
- 助動詞の識別方法は学習しましたか?
- 敬語の基礎知識は習得していますか?
- 古文の読解方法を学ぶ
- 長文の中で読解練習する
- 品詞分解
- 現代語訳
- 音読
- 教科書を使う場合は「一段落」ごとに「品詞分解→現代語訳→音読」
- 古文上達を使う場合は「1単元」ごと「品詞分解→現代語訳→音読」
- 品詞(動詞、助動詞、格助詞など)
- 接続(助詞・助動詞の場合のみ)
- 活用形(未然形など)