【大学受験】「漢文早覚え速答法」の使い方を解説

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大学受験において、漢文ほどコスパの良い科目はありません。
参考書を選び抜き、しっかりと使いこなせば、短期間で満点近い点数を叩き出せます。
中でも『漢文早覚え速答法』は、実践的なテクニックをシンプルにまとめ上げており、「伝説の例文」が収録されている最強の参考書。
この1冊を完成させれば、受験漢文はほぼ完成といってもいいでしょう。
というわけでこのページでは、『漢文早覚え速答法』の目的・使い方を解説します。
Contents
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漢文早覚え速答法の目的・使い方
『漢文早覚え速答法』はこんな風に使おう!
『漢文早覚え速答法』は、「入試漢文」の決定版ともいえる参考書です。
入試漢文に必要な
- 重要句法
- 重要漢字
がシンプルにまとまっていて、実用的なテクニックもていねいに解説されています。
そして最大の特徴は、巻末に用意されている「コレだけ漢文」という例文。
ただの例文じゃありません。
本書に収録されている、
- 重要句法
- 重要漢字
のすべてを使ったオリジナルストーリー。
しかもストーリーの内容が、「大学受験を控えた人」にグサリと突き刺さる内容となっています。
本書いわく、「10分で読め、60分で暗唱できる」という「コレだけ漢文」。
本当に「コレだけ」を暗唱できるようになれば、入試に必要な漢文知識がすべて定着したも同然といえるでしょう。
ひとつ欠点があるとすれば、「ゼロからスタートする人」にとっては難易度がやや高め。
漢文の基礎が固まっている人が、漢文完成のために使う参考書だと思ってください。
「漢文の基礎知識が圧倒的に欠けている」と感じる人は、『漢文早覚え速答法』の前に、『漢文ヤマのヤマ』で基礎レベルを固めておくといいでしょう。
- 漢文の基礎が固まっている人が、漢文完成のために使う
- 漢文読解のテクニックを習得する
- 漢文のエッセンスが詰まった文章を暗記する
漢文早覚え速答法の使い方
『漢文早覚え速答法』のゴールは、
- 「コレだけ漢文」を
- 出現する句法・漢字を理解した上で
- 暗唱できるようになること
です。
本紙では、
- 「10のいがよみ公式」パート
- 「これだけ漢字92」パート
- 「受験のウラわざ」パート
の3つがメインパートとなりますが、別冊で
- 試験別攻略マニュアル
も付属しています。
この別冊は決して「付録」ではありません。
別冊自体が、とんでもなく優れた「入試テクニック集」となっているので、絶対に捨てないようにしましょう。
『漢文早覚え速答法』の旨味を最大限引き出すには、以下の流れで使っていきましょう。
- 「10のいがよみ公式」を1周
- 「10のいがよみ公式」を周回
- 「これだ漢字92」の例文音読
- 「受験のウラわざ」を通読
- 「コレだけ漢文」を音読
- 別冊で問題演習
ステップ①:「10のいがよみ公式」を1周
「いがよみ」を頭に叩き込め!
まずは「10のいがよみ公式」パートを一周終わらせます。
「いがよみ」とは、「漢字以外の読み」のことを意味します。
たとえば漢文で出てくる「使」という漢字は、「しむ」と読むのに加え、「~をして」という読みがあることを知っておく必要があります。
「しむ」は、「使」から読みがカンタンに想像できますが、「~をして」という読みは知っておかないと絶対に読めません。
このように「漢字以外の読み=いがよみ」を知っているか否かで、漢文の読解力に大きな差が生まれます。
▲いがよみ公式の解説ページ
「10のいがよみ公式」パートは、前から順番に通読していきます。
途中、「練習問題」や実際の「入試問題」も用意されているので、解きながら読み進めていきましょう。
▲練習問題ページ
各問題の直後に解答・解説が用意されているので、必ず確認し、解き直しまで行ってください。
問題をじっくり解いても、30分~60分もあれば1単元が完了します。
1単元終われば、その単元で学んだ「いがよみ公式」をノートなどにまとめておきましょう。
1日1~2単元のペースが目安となります。
【目安期間】5~10日間
- 問題を解きながら通読
- 問題を解き直す
- いがよみ公式をまとめる
ステップ②:「10のいがよみ公式」を周回
問題を○×式で周回しよう!
続けて「いがよみ公式」に慣れるため、各単元の練習問題・入試問題を周回しましょう。
このときは、○×式で問題を解き進めてください。
- 問題集に「直接」○△×を書き込む
- ○△×は「赤ペン」で書き込む
- 何も見ずにスラスラ解けたら「○」を書き込む
- 凡ミスがあったり、解けたけど自信がない場合は「△」を書き込む
- やり方が間違っていた・わからなかった場合は「×」を書き込む
○×式の詳しいやり方は、【大学受験】コスパが良い問題集の使い方!○×式のルールを徹底しようで解説しています。
すべての練習問題・入試問題が「○が2個連続で並ぶ」状態になったら、このステップは完了です。
問題数自体は多くないので、3~7日ほどあれば十分でしょう。
ステップ③:「これだけ漢字92」を通読
漢字は見て慣れるだけでOK!
「10のいがよみ公式」を習得したら、「これだけ漢字92」パートで頻出漢字を押さえていきます。
▲「これだけ漢字92」のページ
「押さえる」といっても、完全に暗記する必要はありません。
本書でも述べていますが、「漢字は見て慣れる程度」で十分です。
過去問などで問題演習をこなすうちに、頻出単語の読み方・意味は自然と頭に入ってきます。
今後の問題演習のときに、「ああ、こんな漢字もあったなぁ」と思えるくらいの認識が持てればOKです。
【目安期間】2日
- 漢字92個を通読する
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ステップ④:「受験のウラわざ」を通読
受験漢文のエッセンスを理解しよう!
次は「受験のウラわざ」パートです。
こちらも特に暗記するものはなく、一通り通読するだけになります。
1日でサクッと読破しましょう。
【目安期間】1日
- 受験のウラわざを通読する
ステップ⑤:「コレだけ漢文」を音読
『漢文早覚え速答法』の集大成!伝説の例文を覚えよう!
さて。
ここまで来たらいよいよです。
「受験のウラわざ」パートの最後に用意されている「コレだけ漢文」。
これが『漢文早覚え速答法』の最終ゴールです。
まずは「コレだけ漢文」を一通り音読しましょう。
漢文だけで音読が難しければ、後ろに書き下し文があるので、そちらを使って音読してください。
一通り音読が終われば、後ろにある現代語訳を確認します。
あとは現代語訳を意識しながら、ひたすら「コレだけ漢文」を音読しまくりましょう。
暗唱できるようになれば完璧。
1日1時間ほど音読すれば、5日間ほどで暗唱できるようになります。
【目安期間】5日間
- 「早覚え速答法・総集編」を一通り音読
- 現代語訳を確認
- 「早覚え速答法・総集編」が暗唱できようになるまで音読
ステップ⑥:別冊で問題演習
別冊も重要な要素!最後までしっかり旨味を吸収しよう!
「コレだけ漢文」の暗唱がひとまずのゴールですが、別冊の「試験別攻略マニュアル」も重要なエッセンスが詰まっているので、しっかり読み込んでおきましょう。
別冊は
- 前半:例題を使いながらテクニックを解説
- 後半:問題演習
に分かれています。
前半は前から順番に通読していき、実践的なテクニックを理解します。
途中に登場する例題はもちろん解き、解説もしっかりと読み込んでください。
後半の問題演習は、今までの学習の成果を確認する意味でも、時間(20分程度)を測って挑戦してみましょう。
【目安期間】2~4日間
- テクニック通読
- 問題を解く
- 解答・解説で確認
以上で『漢文早覚え速答法』の役割は終了です。
漢文に関しては、この一冊をここまでやり込むことで、共通テスト満点レベルの力が身につきます。
あとは過去問演習などで、身につけた知識・テクニックを練習していきましょう。
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最後に
最後に要点をまとめておきます!
- 漢文読解のテクニックを習得する
- 漢文のエッセンスが詰まった文章を暗記する
- 「10のいがよみ公式」を1周
- 「10のいがよみ公式」を周回
- 「これだ漢字92」の例文音読
- 「受験のウラわざ」を通読
- 「コレだけ漢文」を音読
- 別冊で問題演習
【目安期間】5~10日間
- 問題を解きながら通読
- 問題を解き直す
- いがよみ公式をまとめる
【目安期間】2日
- 漢字92個を通読する
【目安期間】1日
- 受験のウラわざを通読する
【目安期間】5日間
- 「早覚え速答法・総集編」を一通り音読
- 現代語訳を確認
- 「早覚え速答法・総集編」が暗唱できようになるまで音読
【目安期間】5~10日間
- 問題を解く
- 解答・解説で確認
- 本文音読10回
- 意味把握