【大学受験】「漢文ヤマのヤマ」の使い方を解説

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漢文は、古文文法の知識が入っていれば、短期間で得点源にできる穴場科目。
ニガテ意識があったとしても、その気になれば2~3週間程度で、ゼロからセンター・共通テストレベルの力を身につけることができます。
このページではその基盤となる参考書、『漢文ヤマのヤマ』の目的・使い方について解説します。
Contents
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漢文ヤマのヤマの目的・使い方
漢文の基盤はこの1冊で完璧!
『漢文ヤマのヤマ』は、ゼロ~共通テストレベルまでの必須知識(=句法)を習得することが目的の参考書。
この一冊さえマスターしてしまえば、漢文を読むための基礎力はバッチリです。
- ゼロから共通テストレベルの漢文知識を習得する
- 漢文を読むための基礎力を習得する
漢文ヤマのヤマの使い方
漢文ヤマのヤマは周回前提の参考書です。
- 基本句法を理解するための「66の漢文句法」パート
- 演習するための「センターヤマのヤマ」パート
の2つがメインパートであり、前者の「66の漢文句法」パートをどれだけ固められるかがポイント。
具体的には以下の流れで使っていきましょう。
- 「66の漢文句法」を1周
- 例文音読・演習ドリルを周回
- 「センターヤマのヤマ」パートで演習
- 別冊で例文音読を繰り返す
それでは、詳しい流れを解説していきます。
ステップ①:「66の漢文句法」を1周
まずは1周通読しよう!
まずは「66の漢文句法」パートを1周します。
「66の漢文句法」パートでは、以下のように見開きで1つの句法を扱っています。
まずは右ページの例文を10回以上音読します。
読み方(=書き下し文)は例文の真下に書いてあるので、参考にしましょう。
例文だけで(読み方を見ないで)音読できるようになればOK。
そのまま「ヤマを講義」部分の解説を読み、続けて左ページに移ります。
左ページでは、その句法を実際に使った「演習ドリル」が用意されています。
まずは自分の力で問題を解いてみます。
解き終わったら真下の解説を読んで、解き直しましょう。
全問正解できるようになったらOK。
例題の理解まで終わったら、この単元は終了です。
量は多くありませんし、解説も非常にていねいなので、1単元あたり20分もあれば終わります。
はやい人だと10分もかからないかもしれません。
1日6~10単元のペースで、サクッと66単元終わらせてしまいましょう。
【目安期間】7~11日間
- 例文10回音読
- 「ヤマを講義」の解説を読む
- 演習ドリルを自力で解く
- 解説を読んで解き直す
ステップ②:例文音読・演習ドリルを周回
周回して句法を頭に叩き込んでいこう!
「66の漢文句法」パートが1周終わったら、次は「66の漢文句法」パートの周回に入ります。
周回するのは、
- 例文
- 演習ドリル
の2箇所、下の赤枠部分になります。
例文は必ず音読してください。
英語と同じです。
読めないモノは覚えられませんし、定着もしません。
2周目以降の演習ドリルは、○×式で解いていきましょう。
- 問題集に「直接」○△×を書き込む
- ○△×は「赤ペン」で書き込む
- 何も見ずにスラスラ解けたら「○」を書き込む
- 凡ミスがあったり、解けたけど自信がない場合は「△」を書き込む
- やり方が間違っていた・わからなかった場合は「×」を書き込む
○×式の詳しいやり方は、【大学受験】コスパが良い問題集の使い方!○×式のルールを徹底しようで解説しています。
○×式に従って、すべての問題で「○が2個連続で並ぶ」状態になったら、「66の漢文句法」パートの役目は終了です。
何度も周回することになりますが、やはり量自体はたいしたことないので、思ったよりも早く終わるでしょう。
1周目でちゃんと理解していれば、2時間で10~30単元は進められます。
【目安期間】7~12日間
- 例文音読10回
- 演習ドリルを○×式で解く
- すべての問題で「○が2個連続で並ぶ」状態まで周回する(目安は5周程度)
ステップ③:「センターヤマのヤマ」パートで演習
覚えた知識を実践形式で使ってみよう!
「66の漢文句法」を覚えたら、「センターヤマのヤマ」パートで演習してみましょう。
問題は5回分あります。
それぞれ20分の制限時間で解いてみてください。
解き終えたら解答・解説を読み、
- 何が間違っていたのか
- どこが読めていれば正解できたのか
を必ず確認して、本文を見ながら解き直しましょう。
解き直しが終わったら、本文を10回音読します。
古文・漢文どちらでもいえることですが、古典の音読を甘く見ている高校生は多いです。
何度も言いますが、「読めないモノは覚えられないし、定着しない」のです。
欠かさず音読し、本文の意味を掴んだら終了。
問題、解答・解説、本文音読、意味把握まで合わせて60~90分程度で終わります。
【目安期間】5日間
- 問題を解く
- 解答・解説確認
- 本文音読10回
- 意味把握
ステップ④:別冊で例文音読を繰り返す
最後の仕上げは音読!ここでサボらなければ相当レベルが上がります!
『漢文ヤマのヤマ』には別冊付録として、「66の漢文句法」の例文一覧がついています。
最後の仕上げとして、これらの例文を1日10回ずつ音読しましょう。
全部で66個ありますから、1日で合計660文音読することになりますが、思ったより時間はかかりません。
40~60分程度で一通り音読が完了します。
音読しながら、
- 「この例文はこんな意味だ」
- 「この例文ではこの句法が使われている」
といった部分にも意識を向けてください。
5日間ほど音読すれば、意味や句法がイメージできるようになっているでしょう。
【目安期間】5日間
- 別冊付録で例文音読10回×66個
以上で『漢文ヤマのヤマ』の役割は終了です。
漢文をさらに引き上げたい人は、続けて『漢文早覚え速答法』へ移ることをおすすめします。
最後に
最後に今回の要点をまとめておきます!
- ゼロから共通テストレベルの漢文知識を習得する
- 漢文を読むための基礎力を習得する
- 「66の漢文句法」を1周
- 例文音読・演習ドリルを周回
- 「センターヤマのヤマ」パートで演習
- 別冊で例文音読を繰り返す
【目安期間】7~11日間
- 例文10回音読
- 「ヤマを講義」の解説を読む
- 演習ドリルを自力で解く
- 解説を読んで解き直す
【目安期間】5日間
- 問題を解く
- 解答・解説確認
- 本文音読10回
- 意味把握
【目安期間】5日間
- 別冊付録で例文音読10回×66個